この記事では、「拾い物」と「拾得物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「拾い物」とは?
人が落としてしまった物品のことを指します。
一般的には、忘れ物や落とし物とも呼ばれます。
拾い物は、所有者の意思によらずにその所持を離れた物品であり、盗まれた物品(盗品)は拾い物にはなりません。
「拾得物」とは?
人が落としてしまった物品を拾ったときのことを指します。
拾得物は、拾った者(拾得者)がその所有権を取得する可能性を含んだ物品であり、誤って占有した他人の物や他人の置き去った物も含まれます。
その中で、拾得者は、拾得物を速やかに遺失者に返還するか、警察署長に提出しなければなりません。
この義務に違反した場合には、遺失物横領罪に問われることがあります。
「拾い物」と「拾得物」の違い
「拾い物」と「拾得物」の違いを、分かりやすく解説します。
「拾い物」は、人が落としたり忘れたりした物のことです。
その一方で、「拾得物」は、拾い物を拾った人が手に入れた物のことです。
つまり、「拾い物」と「拾得物」は、同じ物でも、見方によって呼び方が変わります。
拾った人にとっては「拾得物」ですが、落とした人にとっては「拾い物」です。
また、「拾い物」と「拾得物」には、遺失物法という法律が適用されます。
この法律では、拾得者は、拾得物を遺失者に返すか、警察に届けるかしなければなりません。
他にも、遺失者は、拾得者に報労金というお礼を支払わなければなりません。
さらに、遺失者が3か月以内に判明しない場合、拾得者は拾得物の所有権を取得可能です。
「拾い物」の例文
・『今日の試合は終始劣性だったが、最終的に勝利をもぎとったので、まさにこの勝ちは拾い物だ』
・『このハンカチは意外な拾い物だと思った』
「拾得物」の例文
・『この博物館では、日々変わった拾得物があがってくる』
・『拾得物を拾った人は、それに関するいくつかの権利を有することで知られる』
まとめ
「拾い物」と「拾得物」は似ている言葉ですが、意味やニュアンスに違いがあります。
「拾い物」は拾った物や思いがけない幸運を表します。
その一方で、「拾得物」は拾得した遺失物を表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。