この記事では、「失踪」と「失跡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「失踪」とは?
行方をくらましてしまい、どこにいるのか分からなくなることです。
例えば、家族や友人が突然連絡が取れなくなったり、事件や事故に巻き込まれたりした場合に使われます。
失踪者とは、行方不明者のことを指します。
失踪は、一般的な会話や報道などでよく使われる言葉です。
「失跡」とは?
失踪と同じく、行方をくらましてしまい、どこにいるのか分からなくなることです。
しかし、失跡は、失踪の言い換えとして使われることが多く、会話ではあまり使われません。
それは、「叱責」という発音が同じで、意味が全く違う言葉があるからです。
叱責とは、厳しく叱ることや責めることを意味します。
失跡は、難しい書物や文学作品などで見られる表現です。
「失踪」と「失跡」の違い
「失踪」と「失跡」の違いを、分かりやすく解説します。
「失踪」と「失跡」は、どちらも行方が分からなくなることを意味する言葉ですが、使い方に違いがあります。
「失踪」は、一般的に会話や報道などで使われる言葉で、行方不明者や事件の被害者などについて言うときに用いられます。
その一方で、「失跡」は、より文学的な表現で、失踪よりも意図的に姿を消したり、消息を絶ったりしたことを強調するニュアンスがあります。
小説や歴史書などで使われることが多く、犯罪者や亡命者、隠遁者などについて言うときに用いられます。
「失踪」の例文
・『彼の父は多額の借金の影響によって、失踪したらしい』
・『失踪した妻が突然帰ってきたが、嬉しさよりも困惑の気持ちが勝った』
「失跡」の例文
・『失跡した兄から手紙が届いたので驚いた』
・『警察は、失跡した犯人の行方を追うことにした』
まとめ
「失踪」とは、行方をくらましてしまい、どこにいるのか分からないことです。
その一方で、「失跡」とは、行方をくらましてしまい、どこにいるのか分からないことです。
会話で使うと「叱責」と間違われる可能性があります。
難しい文章などで使われることが多いと考えられます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。