この記事では、「順番に」と「順繰りに」の違いを分かりやすく説明していきます。
「順番に」とは?
ある基準や決まりに従って、物事を次々に行うことです。
たとえば、学校での授業や会議での発表などは、あらかじめ決められた順番に従って進められます。
この場合、「順番に授業を受ける」「順番に発表する」というように使います。
また、「順番に」とは、複数の人や物が一列に並んでいるときに、その並び順に従って、一つずつ処理することも意味します。
たとえば、レジや窓口での支払いや受付などは、待っている人や物の順番に従って行われます。
「順繰りに」とは?
ある基準や決まりに従って、順序を追って物事を実施することです。
例えば、日付や時間、方位や十二支などは、決まった順序に従って変化していきます。
この場合、「順繰りに日付が変わる」「順繰りに時計回りに回る」「順繰りに十二支が巡る」というように使います。
また、「順繰りに」とは、複数の人や物が一列に並んでいるときに、その並び順に従って、一つずつ移動することも意味します。
たとえば、席を詰めたり、交代したりするときは、隣の人や物の方に順番に動いていきます。
「順番に」と「順繰りに」の違い
「順番に」と「順繰りに」の違いを、分かりやすく解説します。
「順番に」と「順繰りに」の違いは、前者は物事を次々に行うことを強調し、後者は順序を追って物事を実施するところにあります。
また、前者は物事の順番が変わることもありますが、後者は物事の順序が変わらないことが多いという点も異なります。
「順番に」の例文
・『この本は順番に読んでください』
・『子供たちは順番に自己紹介をした』
「順繰りに」の例文
・『順繰りに水や食料を消費していく』
・『この仕事は順繰りに進めています』
まとめ
「順番に」と「順繰りに」は似た意味の言葉ですが、使い方には違いがあります。
「順番に」は、決められた順序や順位に従って、一つずつ行うことを表します。
その一方で、「順繰りに」は、順番に従って、次々に行うことを表します。
しかし、「順番に」と違って、何かを飛ばしたり、途中で変更したりすることはできません。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。