「しっかり考える」と「熟慮する」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「しっかり考える」と「熟慮する」の違いとは?違い

この記事では、「しっかり考える」「熟慮する」の違いを分かりやすく説明していきます。

「しっかり考える」とは?

物事を深く理解しようと努めたり、判断や決断に慎重になったりすることを表します。

例えば、「しっかり考えてから返事する」「しっかり考えて勉強する」などと使います。

この言葉は、一般的には褒め言葉として使われることが多く、相手の思考力や責任感を評価するときに用いられます。

しかし、場合によっては、相手の考えが甘いと非難したり、考えすぎて行動が遅れると注意したりするときにも使われることがあります。


「熟慮する」とは?

あらゆる方面から十分に考えをめぐらせることを表します。

例えば、「熟慮した末に、辞職することにした」「熟慮に欠ける発言だ」などと使います。

この言葉は、ビジネスシーンや重要な決定するときに使われることが多く、落ち度がないように色々なことに思い巡らして意思決定を下すニュアンスがあります。

この言葉は、一般的には敬語として使われることが多く、相手に対する敬意や配慮を示すときに用いられます。

しかし、場合によっては、相手の考えが浅いと批判したり、考えすぎて迷っていると揶揄したりするときにも使われることがあります。


「しっかり考える」と「熟慮する」の違い

「しっかり考える」「熟慮する」の違いを、分かりやすく解説します。

「しっかり考える」は、物事の本質や真意などを突き詰めるさまや、あることについて広い視野でとらえる様子などを示す言葉です。

ややカジュアルな表現で、日常会話やメールなどで使われます。

その一方で、「熟慮する」は、あることについて念入りに検討するさまや、よくよく考えて結論を出そうとする様子などを示す言葉です。

少々硬めの言い回しで、ビジネスシーンや公的な場面などで使われます。

「しっかり考える」の例文

・『私はあなたの気持ちをしっかり考える』
・『彼は将来のことをしっかり考えて、大学進学を決めました』

「熟慮する」の例文

・『この会社を辞めるかどうか熟慮する』
・『この案件については、熟慮した結果、お断りすることにしました』

まとめ

「しっかり考える」「熟慮する」の違いは、前者は考えること自体に重点を置き、後者は考えることによって結果を導き出すことに重点を置くという点にあります。

それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。

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