この記事では、「あわよくば」と「うまく転がれば」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あわよくば」とは?
自分にとって都合の良いことが起こることを期待するときに使う言葉です。
例えば、「あわよくば彼女になってくれるかもしれない」というように、自分の願望を表すときに使います。
この言葉は、運やタイミングに左右されることを意味する「あわい」が由来です。
この言葉には、少し図々しい、ずるい、卑怯なというニュアンスがあります。
相手に不利益を与えることを考えないで、自分だけが得をしようとするときに使われることが多いと考えられます。
「うまく転がれば」とは?
物事が自分にとって良い方向に進むことを期待するときに使う言葉です。
例えば、「うまく転がれば昇進できるかもしれない」というように、自分の努力や能力によって結果が変わることを表すときに使います。
この言葉は、物事が自分の思い通りに動くことを、転がるという動詞で表しています。
この言葉には、あまり強い希望ではなく、可能性の一つとして考えるというニュアンスがあります。
相手に不利益を与えることを意図しないで、自分の立場を改善しようとするときに使われることが多いと考えられます。
「あわよくば」と「うまく転がれば」の違い
「あわよくば」と「うまく転がれば」の違いを、分かりやすく解説します。
「あわよくば」と「うまく転がれば」は、どちらも「運が良ければ」「良い結果が得られれば」という意味の言葉ですが、ニュアンスが異なります。
「あわよくば」は、自分の望むことが実現するかもしれないという希望的観測を表しますが、少し強欲な感じや、他人に迷惑をかける可能性があることを示唆することもあります。
その一方で、「うまく転がれば」は、物事が自分にとって都合の良い方向に進むかもしれないという期待を表しますが、あまり現実的でないことや、偶然に頼ることを示唆することもあります。
「あわよくば」の例文
・『彼女は病院で働いているが、あわよくば独身の医師と知り合えるかもしれないと期待している』
・『彼は彼女に好意を持っているが、あわよくば彼女の友達とも関係を持ちたいと考えている』
「うまく転がれば」の例文
・『彼女は試験勉強しなかったが、うまく転がれば合格できるかもしれないと願っている』
・『彼は会社を辞めて起業したが、うまく転がれば成功するかもしれないと思っている』
まとめ
「あわよくば」と「うまく転がれば」は似たような意味を持つ言葉ですが、ニュアンスに違いがあります。
「あわよくば」は「上手くいけば」「間が良ければ」「運が良ければ」という意味で、自分の都合のいいことが起こることを希望するときに使います。
その一方で、「うまく転がれば」は「物事が自分にとって有利になるように運ぶことを期待する」という意味で、自分の力ではどうしようもないことに対して、運に任せるときに使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。