この記事では、「告げ口」と「密告する」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「告げ口」とは?
従業員が過失を犯したとき、上司に近寄ってこっそり教えてしまう行為を「告げ口」【つげぐち】といいます。
同僚でも簡単なミスを見て見ぬふりするのですが、相手が気に食わないと思うとき、いちいち少しの失態でも密告するように伝えてしまうのです。
言い付けるといった言い方もできるほど、あまりいい行動ではなく、嫌われてしまう行動ともなります。
「密告する」とは?
秘密にしている重要な事をこっそり内通することを「密告する」【みっこくする】といいます。
例えば、国家秘密を敵国へお金を受け取って密かに伝えるその行為を指すのです。
また、味方が内部で行なっている不正について上の者や外部へ知らせては報酬を貰ったり、良い待遇を受けるといった場面でも使われている言葉になります。
このように、公的な場面で使われている言葉になるのです。
「告げ口」と「密告する」の違い
「告げ口」と「密告する」の違いを、分かりやすく解説します。
簡単なミスを伝えて喜ぶのが「告げ口」です。
部下が仕事中にさぼっていた、仕事帰りにいやらしい店に寄って遊んでいたなど、それほど伝えなくてもいいような事柄まで取り出して、嫌がらせのように上司へ伝えてしまうのです。
もう一方の「密告」はかなり重要な事柄を敵対関係にある者へこっそり教えてしまう行為を指します。
絶対に知られてはいけない秘密事項を伝えるため、犯罪にもなる場合があるのです。
「告げ口」の例文
・『仕事中に漫画を読んでいたことを部長に告げ口された』
・『馬鹿にする同僚が犯した仕事の失敗を上司に告げ口した』
「密告する」の例文
・『店員が店の売上金を横領していると店長に密告した』
・『攻める場所について事前に敵国へ密告する』
まとめ
どちらも「告」を使った言葉ではありますが、「口」と「密」によりまた意味に違いが出てきます。
どのような点が異なるかに着目し、場面により使ってみるといいでしょう。