この記事では、「引き渡す」と「譲り渡す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「引き渡す」とは?
自分の手元にある物や人を他の人や組織に渡すことを言います。
例えば、家を売るときに、建物や鍵を買主に渡すことを「引き渡す」と言います。
また、犯罪者を逮捕した警察が、裁判所に身柄を渡すことも「引き渡す」と言います。
この場合、所有権や権利などが移転することを意味します。
「譲り渡す」とは?
自分が所有する物や権利などを、他の人に無償または有償で与えることを言います。
例えば、親が子供に土地や株式などを贈ることを「譲り渡す」と言います。
また、会社が事業を他の会社に売却することも「譲り渡す」と言います。
この場合、所有権や権利などが移転することを意味しますが、その背景には寄付や売買などの契約があります。
「引き渡す」と「譲り渡す」の違い
「引き渡す」と「譲り渡す」の違いを、分かりやすく解説します。
「引き渡す」は、物や人を渡すことを表す一般的な言葉で、所有権や権利などが移転することを含み、物や人に対して使えます。
その一方で、「譲り渡す」は、所有する物や権利などを渡すことを表す特殊な言葉で、所有権や権利などが移転することに加えて、その理由や条件も含み、物や権利などに対して使えます。
「引き渡す」の例文
・『警察は犯人の身元を引き渡す必要があった』
・『彼は子供を保育園に引き渡してから仕事に行った』
「譲り渡す」の例文
・『私は自分の大切な万年筆を、彼に譲り渡すことにした』
・『彼は遺産をすべて妹に譲り渡した』
まとめ
「引き渡す」とは、自分の手元にある物や人を他の人や場所に移すことを言います。
その一方で、「譲り渡す」とは、自分の所有権や権利などを他の人に無償または有償で渡すことを言います。
このように、「引き渡す」は物理的な移動を、「譲り渡す」は法的な移動を表します。
また、「譲り渡す」は「譲る」と「渡す」の組み合わせで、価値のあるものに使われますが、「引き渡す」は価値のないものにも使えます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。