この記事では、「回す」と「繰る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「回す」とは?
「軸を中心にして円を描くように回転させること」や「周囲を取り巻くようにすること」や「順に送り出すこと」などの意味があります。
例えば、「扇風機を回す」や「地球が太陽の周りを回す」や「カードを回す」などの使い方が可能です。
また、「回す」は常用漢字で書くことができるでしょう。
「繰る」とは?
「細長いものを順に引き出して物に巻きつけたり、端から順に手元に引いてまとめたりすること」や「送り動かして移動させること」や「順に数えること」や「紙などひと続きのとじてあるものを順にめくること」や「綿繰り車にかけて綿花の種子を取り去ること」などの意味があります。
例えば、「糸を繰る」や「雨戸を繰る」や「日を繰ってみたら」や「本のページを繰る」などの使い方が可能です。
また、「繰る」は常用漢字ではなく、「回る」という漢字に置き換えられます。
「回す」と「繰る」の違い
「回す」と「繰る」の違いを、分かりやすく解説します。
「回す」と「繰る」の違いは、回転させるという意味が強いのが「回す」で、巻きつけたり、まとめたりするという意味が強いのが「繰る」です。
また、「回す」は常用漢字なので、一般的によく使われますが、「繰る」は常用外漢字なので、あまり使われないと言えるでしょう。
「回す」の例文
・『彼は家のドアノブを慎重に回す』
・『彼は壊れた時計の針を回す』
「繰る」の例文
・『彼は巧みに糸を繰る』
まとめ
「回す」と「繰る」は、どちらも何かを動かしたり、移動させたりするときに使う動詞ですが、使い分けがあります。
「回す」は、物を中心にして円運動させたり、物の一部を動かして全体に影響を与えたりするときに使います。
その一方で、それぞれ正しく使い分けられるようにしましょう。