この記事では、「足す」と「加える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「足す」とは?
必要な量にするために、不足しているものを補うという意味です。
例えば、「水が少ないから水を足す」「お金が足りないから貯金を足す」などと使います。
また、「足す」は、数学の計算で、二つ以上の数を合わせるという意味でも使います。
例えば、「2に3を足すと5になる」「足し算の問題を解く」などと使います。
この場合、「足す」は「加える」の代わりに使用可能ですが、「加える」は「足す」の代わりに使うことはできません。
つまり、「2に3を加えると5になる」と言っても正しいですが、「加え算の問題を解く」と言ってはいけません。
「加える」とは?
元のものに別のものを付け加えるという意味です。
例えば、「カレーにトッピングを加える」「文章にコメントを加える」などと使います。
また、「加える」は、元のものに何かを与えて、状態や性質を変えるという意味でも使います。
例えば、「彼は彼女に暴言を吐いたのに加えて、暴力も振るった」「優秀な選手をチームに加える」などと使います。
この場合、「加える」は「足す」の代わりに使うことはできません。
つまり、「彼は彼女に暴言を足したのに加えて、暴力も振るった」と言ってはいけません。
「足す」と「加える」の違い
「足す」と「加える」の違いを、分かりやすく解説します。
「足す」と「加える」は、どちらも何かを増やすという意味ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
一般的に、「足す」は、同じ種類のものを増やしたり、不足する分を補ったりするときに使います。
計算や量の変化に関することによく使われます。
その一方で、「加える」は、異なる種類のものを混ぜたり、さらに何かを付け加えたりするときに使います。
質や性質の変化に関することによく使われます。
「足す」の例文
・『1に1を足すような日々だ』
・『この料理は味が薄いので、もう少しコンソメを足した方がいい』
「加える」の例文
・『私の友人に危害を加えるようなら、私はあなたを許さない』
・『このサラダには、ドレッシングを加えると美味しい』
まとめ
「足す」と「加える」は、どちらも何かを増やすという意味ですが、使い分けがあります。
「足す」は、数や量を増やすときに使います。
その一方で、「加える」は、物や事柄を追加するときに使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。