この記事では、「神様」と「神明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「神様」とは?
自然や人間の生活に関わる超自然的な存在や力を表す言葉です。
日本では、神道において、天地万物に宿る神々を「神様」と呼びます。
神道では、神様は多種多様であり、自然現象や地域の守護、人間の祖先や英雄など、さまざまなものが神様として祀られます。
神様は、人間との交流や契約を通じて、人間の願いを聞いたり、恵みや災いを与えたりすると考えられます。
神様は、神社において祭神として祀られたり、神像や神符などの形で表されたりします。
神様に対しては、敬意や感謝の気持ちを表すために、神社に参拝したり、神事や祭りを実施したりします。
「神明」とは?
もともとは「神様」と同じ意味で使われる言葉でしたが、平安時代末期ごろから、特に天照大神を指す言葉としても使われるようになりました。
天照大神は、日本の皇室の祖神であり、太陽を象徴する神様です。
天照大神は、伊勢神宮の内宮において最高の神として祀られています。
天照大神は、国家の平和や繁栄、農業の豊穣などに関わる神様として、広く信仰されています。
天照大神を祀る神社は、神明社や神明神社、太神宮、伊勢宮などと呼ばれます。
天照大神に対しては、伊勢神宮に参拝することや、神宮大麻や神宮暦などの御神符を受けることで、神様のご加護を得ると考えられます。
「神様」と「神明」の違い
「神様」と「神明」の違いを、分かりやすく解説します。
「神様」と「神明」は、どちらも神を指す言葉ですが、使われる場面や意味合いが異なります。
「神様」は、一般的に神を敬って呼ぶ呼称で、神道や仏教などの宗教に関係なく使われます。
その一方で、「神明」は、もともとは「神」の同義語でしたが、平安時代末期ごろから天照大神を指す言葉としても使われるようになりました。
「神様」の例文
・『あなたは、神様から授かった大切な命です』
・『お正月には、家の中にいる神様にお供え物をします』
「神明」の例文
・『神明神社は、農業神としても信仰されている』
・『伊勢神宮の内宮には、神明である天照大神が祀られています』
まとめ
「神様」は一般的に「神」の敬称として使われる言葉です。
神様は様々な属性や役割を持つ存在として信仰されています。
その一方で、「神明」は「天照大神」を指す言葉として使われることが多いと考えられます。
天照大神は太陽を象徴する神であり、皇室の祖神とされています。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。
