この記事では、「内緒」と「内分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内緒」とは?
話し言葉として用いられることが多く、やや砕けた表現です。
公的な場合や硬い文体では使われません。
例えば、「子供に内緒でレストランに行く」や「彼との結婚は内緒にしておいて」などのように、親しい人同士の間で秘密にしておくことを表します。
また、「内緒話」や「内緒のプレゼント」などのように、楽しみや驚きを共有するために秘密にすることもあります。
「内分」とは?
表沙汰にしないでおくことを表す言葉ですが、一般的にはあまり使われません。
主に、相手に表沙汰にしないように頼むときに「御内分に願います」という敬語表現として用いられます。
例えば、「この件は御内分にしておいてください」や「御内分に済ませていただきます」などのように、秘密にする必要がある事柄や処理について言います。
「内緒」と「内分」の違い
「内緒」と「内分」の違いを、分かりやすく解説します。
「内緒」は、表沙汰にしないでおくことを意味します。
話し言葉として用いられ、やや砕けた表現です。
公的な場では使われません。
その一方で、「内分」は、表沙汰にしないでおくことを意味しますが、相手に表沙汰にしないように頼むときに使います。
また、「内分」は、数学の用語としても使われ、線分をある比に分けることを表します。
「内緒」の例文
・『内緒にしてと言っても、大抵の人は、他の人に話してしまう』
・『このプレゼントはお父さんには内緒だよ』
「内分」の例文
・『この件は御内分にしてください。社長に知られたら大変なことになります』
・『まだ御内分の話なので、誰にも言わないでくださいね』
まとめ
「内緒」と「内分」の違いは、主に使われる場面や文体にあります。
「内緒」は、日常的な会話で使われることが多く、親しい人との関係を表すことが可能です。
その一方で、「内分」は、公的な場面や文章で使われることが多く、正式な契約や取引を表すことが可能です。