この記事では、「持ち回り」と「順番に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「持ち回り」とは?
「持ち回り」とは、「関係者の間で担当する者を順番に回す」あるいは「順々に受け持つ」などという意味合いで使われている言葉です。
「限られた人員の中で順次回していく」または「責任の所在が一定期間で変動していく」などというニュアンスで用いられており、「代わりばんこ」ないし「公平に」などという意味をもっている文言として使用されています。
「順番に」とは?
「順番に」とは、「あることを行う際に順序だてる」もしくは「ひとつずつ片付けていく」などという意味合いで使われている言葉です。
「決められた順序に従って」あるいは「並べた順に」などというニュアンスで用いられており語句で、「代わるがわる」または「秩序どおりに」などという語句と似たような意味合いで用いられています。
「持ち回り」と「順番に」の違い
「持ち回り」と「順番に」は、いずれも「順序に従って」などという意味合いで使われている似たような語句と言えます。
「担当者を順次変えていく」というニュアンスを含む「持ち回り」は、「担当者を順番に変えていく」という意味においては「順番に」と同様の意味をもっていると言えますが、「順番に名前を呼びます」という表現は「持ち回り」という語句では言い表すことはできないため、双方の語句における関係性は異なっているとも言えるでしょう。
「持ち回り」の例文
・『内閣における意思決定手段としてこのところ持ち回り閣議が推奨されています』
・『マンションの住民を代表する会計役は毎年持ち回りで担当することになっています』
「順番に」の例文
・『順番に名前を呼びますので、呼ばれたら元気に返事をしてください』
・『チケットを購入する場合は列に従って順番に並んでください』
まとめ
「持ち回り」と「順番に」は、どちらも「人から人へ」などという意味合いで使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら上手に使い分けるようにしましょう。