「施策」と「対策」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「施策」と「対策」の違いとは?違い

この記事では、「施策」「対策」の違いを分かりやすく説明していきます。

「施策」とは?

「施策」とはなにかのために考えられた策を実行することです。

特に政治のために考えられた計画、所謂政策を実地で行うことを指してこの言葉が使われます。

どうすれば国や地域をよくできるかという策そのものは政策と呼び、それを実施することについては施策と呼ぶという使い分けです。

このように施策はすでにある策を実施することなので、施策という言葉自体がなにかの策を指しているわけではありません。


「対策」とは?

「対策」とはなんらかの状況や問題に対応するために考えられた手段や方法です。

こういうことが起きるんじゃないかと想定した問題や、実際にあった問題が今後起きた時のために、予めどう対応すればいいかと考えた方法や、それを実行したものを指します。

考えられた策を実施することについても使われる言葉ですが、対策という言葉自体が対処法である策を指す言葉でもあります。


「施策」と「対策」の違い

「施策」「対策」の違いを、分かりやすく解説します。

用意された策を実施することが「施策」で、なにかの問題や状況に対処するための策が「対策」です。

「施策」は策を実行するという行動を指す言葉であり、策自体を指す言葉ではありません。

それに対して「対策」は策を実行することとして使われることもあれば、策自体を指す言葉としても使われます。

「施策」の例文

・『肝煎りの政策が施策される』
・『施策されるのは来月からだ』

「対策」の例文

・『最近増えている事故について対策する』
・『売上低下の対策を考える』

まとめ

どちらも策を実施するという意味で使われることのある言葉ですが、「施策」は策を実施するという意味専用の言葉です。

一方で「対策」はなにかに対処するための策という意味が中心で、それを実施するという文章にも使われるというのが違いです。

実施することと策そのもの、どちらを中心にしている言葉かの違いが両者の違いと思っていいでしょう。

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