この記事では、「省(はぶ)く」と「間引(まび)く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「省く」とは?
「省く」とは、「全体の中からあるものを取り除いて容量を減らす」さまや「難しい内容などをより簡略化する」様子などを示す言葉です。
「不要のものを中から取り除く」または「節約するために過程やプロセスなどを省略する」などという意味合いで使われており、「簡単にするために手順や工程などを少なくする」などというニュアンスで使用されています。
「間引く」とは?
「間引く」とは、「作物が発育しやすいようにそれぞれの間隔をあける」さまや「風通しなどを良くするために間のものを取り除く」様子などを示す言葉です。
また一方では「増えすぎた子供を親が自ら処分する」などという昔の人や動物などの生態としても知られている文言になります。
「省く」と「間引く」の違い
「省く」と「間引く」は、どちらの語句も「状態を良くするために中身を一部取り出す」などという意味合いで使われている言葉です。
双方が共通してもっている「中身を少し取り除く」という意味以外にも、先述のとおり「間引く」には「主に農家などにおいて口べらしのために自分の子供を不本意ながら里親に出したり、泣く泣く殺生してしまう」などという非常にネガティブなニュアンスを含む表現としても使用されているという違いがあります。
「省く」の例文
・『効率的に作業を進めたいので余計な説明は省くことにします』
・『手間を省くのは悪い事ではないですが正確に完成させてください』
「間引く」の例文
・『日あたりをもっと良くするために苗木を数本間引く必要がありますね』
・『多すぎる作物を少し間引くことで他の成長を促進することができます』
まとめ
「省く」と「間引く」は、どちらの語句も「不要なものを取り出す」などという意味合いで使われている文言です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら、場面や状況などに応じてうまく使い分けるようにしましょう。