「すべからく」と「べき」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「すべからく」と「べき」の違いとは?違い

この記事では、「すべからく」「べき」の違いを分かりやすく説明していきます。

「すべからく」とは?

漢字では「須らく」と表記する「すべからく」とは、「当然行うべきである」もしくは「是非ともやらなければならない」などという意味合いで使われている文言です。

発音が似ている「すべて」「一様に」などというニュアンスで用いるのは本来は誤用になりますが、文脈によっては違和感なく使えてしまう言葉なので、多くの人が誤ったまま使い続けて定着してしまった言い回しになります。


「べき」とは?

「べき」とは、「あることをしなければならない」または「する方が良い」などという意味合いで使われている語句になります。

古文で用いられている「べし」という語から派生した言葉で、「行う方がいい」ないし「行わなければならない」などというニュアンスで「するべき」あるいは「すべき」などという語が使用される場合もあります。


「すべからく」と「べき」の違い

「すべからく」「べき」の違いを、分かりやすく解説します。

「すべからく」「べき」は、どちらの語句も「当たり前のこととして行う必要がある」などという意味合いで使われている似たような表現です。

「入場する際はすべからくチケットを購入する必要があります」および「入場する際はチケットを購入するべきです」などという同じようなニュアンスの文章で使うことができる文言で、もっている意味はほとんど同じと言ってもよいですが、使われる文脈などは異なる言い回しとして扱う必要がある表現です。

「すべからく」の例文

・『営業担当者はすべからく日々のマーケットリサーチが重要です』
・『温かい家庭で育った子供はすべからく優しくて礼儀正しいですね』

「べき」の例文

・『清掃員とはいえ館内で人に会ったら挨拶をするべきでしょう』
・『誰にも見られていない時にこそ姿勢を正して行動するべきです』

まとめ

「すべからく」「べき」は、いずれの語句も「当然した方がよい」などという意味合いで使われている同じようなニュアンスをもつ言葉です。

意味は似ていますが使われる文脈は異なりますので、使用する際には上手に使いこなす必要がある文言です。

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