この記事では、「ご示唆」と「ご指示」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご示唆」とは?
「ご示唆」の「示唆」には、それとなく知らせること、ほのめかすこと、といった意味があります。
このような意味を持つ「示唆」に「ご」を付け用いることで尊敬語としても謙譲語としても使用することが可能になります。
例えば、「ご示唆する」や「ご示唆いただく」の場合は謙譲語。
「ご示唆くださる」の場合は尊敬語になります。
「自分がご示唆する」の場合の意味は自分が相手にそれとなく知らせることを意味し、目上の人が「ご示唆くださる」の場合は目上の人がそれとなく知らせてくださることを意味します。
「示唆」には「ヒント」や「糸口」「手がかり」「匂わす」「暗示」などといった類義語があります。
「ご指示」とは?
「ご指示」の「指示」には、物事をそれと指し示すことといった意味があります。
このような意味を持つ「指示」に「ご」を付け用いることで尊敬語としても謙譲語としても使用することが可能になります。
例えば、「ご指示する」や「ご指示いただく」は謙譲語。
「ご指示くださる」は尊敬語になります。
「自分がご指示する」の場合の意味は自分が相手に指示することを意味し、目上の人が「ご指示くださる」の場合は目上の人から指図されることを意味します。
「指示」には「命令」や「命じる」「言い付ける」などといった類義語があります。
「ご示唆」と「ご指示」の違い
「ご示唆」と「ご指示」の違いを、分かりやすく解説します。
「示唆」は、それとなく知らせること。
「指示」は指図することを意味します。
つまり、それとなく知らせること、知らせてもらうことが「ご示唆」で、指図すること、指図されることが「ご指示」といった違いになります。
「ご示唆」の例文
・『先日、ご示唆いただいたお陰でミスを事前に防ぐことができました』
・『失礼とは思いましたが、相手のことを思いご示唆させていただきました』
「ご指示」の例文
・『的確なご指示に感謝します』
・『随時、ご指示させて頂きますのでよろしくお願いいたします』
まとめ
この2つの言葉には以上のような違いがあります。