「身をやつす」と「憂き身を窶す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「身をやつす」と「憂き身を窶す」の違いとは?違い

この記事では、「身をやつす」「憂き身を窶す」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「身をやつす」とは?

落ちぶれて容姿が酷く貧しく見えるという意味があるのが「身をやつす」【みをやつす】です。

また、痩せてしまうほど物事に集中する様を表します。

顔つきが変わってしまうほど物事に集中する様子を指す言葉です。

体を意味する身と、人の視界に入らないように格好を変える「窶す」【やつす】からなります。

それほど魅了される事に目を向けて実行する人の様に焦点を当てているわけです。


「憂き身を窶す」とは?

痩せてしまうほど物事に心奪われて熱を入れることを「憂き身を窶す」【うきみをやつす】といいます。

例えば、「彼氏に憂き身を窶す」といえば、いかに相手にのめり込んでいるか伝わるわけです。

また、勉強に夢中になってしまい、周囲が見えない状態になっている様を表します。

このように、食事やお風呂に入るのも忘れてしまうほど1つのことに熱中する様子を指す言葉です。


「身をやつす」と「憂き身を窶す」の違い

ここでは「身をやつす」「憂き身を窶す」の違いを、分かりやすく解説します。

顔つきも変わり、見た目も落ちぶれてしまった姿を表す言葉が「身をやつす」です。

それほど人の様子が変わってしまった様子を伝えられます。

もう一方の「憂き身を窶す」は趣味や恋人など好きなものに対して熱中するという意味がある言葉です。

お金にならなくても、自分が楽しいと思う物事を選び、熱をあげて喜ぶ様子を伝えます。

「身をやつす」の例文

・『姉は身をやつして障害を抱える子供の世話している』
・『横領事件を起こして身をやつした部下がどうしているか気になる』

「憂き身を窶す」の例文

・『姉は彼氏と会うよりも琴を弾くのに憂き身を窶す』
・『学問が何よりも趣味の彼氏は、部屋にこもって憂き身を窶す』

まとめ

「やつす」という言葉を使っていますが、「憂き」が入っているだけで使い方に違いが出てきます。

どのような様子を表すかに着目して、使い分けてみるといいでしょう。

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