この記事では、「茫洋」と「鷹揚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「茫洋」とは?
茫洋とは、広々としていることをいいます。
茫洋の「茫」という漢字には、「広々している、はるか遠くに広がる、ぼんやりしている」といった意味があります。
「洋」は海を表す漢字でもありますが、茫洋の場合には「ひろい、みちみちたさま」といった意味で使われています。
どちらも広々とした様子を表しており、そこから「とらえどころがない」といった意味でも使われるようになりました。
茫洋は人柄を表す時にも使われていて、つかみどころがない人を表します。
「鷹揚」とは?
鷹揚とは、ゆったりとしていて威厳があることや小さなことにこだわらない大らかなことをいいます。
鷹が大空を飛ぶ姿が悠然としていることから生まれた言葉です。
また、動作がゆったりしていることを表す場合もあります。
日本には元々、大らかなことを表していた「大洋」という言葉がありました。
それと混ざって鷹揚(おうよう)が生まれたと考えられています。
「茫洋」と「鷹揚」の違い
茫洋も鷹揚も人柄を表す言葉です。
茫洋はつかみどころがないという意味で、鷹揚は大らかな人柄を表しています。
茫洋には大らかというニュアンスも含まれており、鷹揚には威厳があるというニュアンスが含まれています。
また、茫洋は広々とした様子を表す時にも使います。
「茫洋」の例文
・『茫洋とした荒野を駆け抜けていった』
・『彼は茫洋な人なので対応の仕方が難しい』
「鷹揚」の例文
・『彼女は鷹揚な人なのでアシスタントがミスをしても厳しく咎めることはしない』
・『トラブルが発生しても彼は鷹揚に構えている』
まとめ
茫洋はつかみどころがない人を指す言葉で、鷹揚は小さなことにこだわらない大らかな人を指す言葉です。
茫洋には広々としているという意味もあります。
また、鷹揚には威厳があるといったニュアンスも含まれています。