「篇」と「編」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「篇」と「編」の違いとは?違い

「篇」「編」は似ている漢字であり間違いやすいことで有名です。

この記事では、「篇」「編」の違いを分かりやすく説明していきます。

「篇」とは?

「篇」は音読みで「へん」、訓読みで「ふだ」「ふみ」「まき」と読む漢字であり、札や書き物を表す意味があります。

「篇」は古代中国で使われていた文章通信用の竹簡を示す意味の言葉であり、これが転じて書き物や書物の部分け、詩文を数える時の語として使われるようになりました。

「篇」は常用漢字ではいことから一般的な会話や文書ではあまり使われません。


「編」とは?

「編」は音読みで「へん」、訓読みは「ふみ」「編む」「あむ」と読みます。

「編」は順序立てて並べることや文を集めて書物を作ること、書物や作品、書物の部分けなどの意味の言葉です。

「編」「編集」という言葉に使われており、こちらは英語で「エディット」と呼ばれています。

「前編」は作品の前半を集めたものであり、「後編」は作品の後半を集めたものを示す時に使います。

「全編」は全ての作品を集めたものを示す言葉です。


「篇」と「編」の違い

この2つはどちらも書き物や書物、作品を表す言葉であり、書物の部分けを示す時にも使います。

「編」は常用漢字なことから一般的な会話から文章まで幅広く使うことが可能です。

「編集」は作品などをまとめることを表す言葉であり、これを仕事にする人は「編集者」と呼ばれています。

「篇」の例文

・『その詩一篇にはとてつもない作品が多く含まれており、世紀の発見となった』
・『一篇の詩が時に人の心を大きく動かすこともあり、そういった人のために私は創作しています』

「編」の例文

・『編集者に相談したところ思わぬアドバイスを貰ったので、早速実践しています』
・『この短編集は小学生のころ読んだ時から大好きな作品です』

まとめ

「篇」「編」はどちらも同じ意味で使う言葉であり、常用漢字である「編」の方が多く使われています。

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