この記事では、「一様」と「一概」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一様」とは?
「一様(いちよう)」とは、全てが同じように揃っていることを言います。
または、世間にありふれていて普通であることを表しています。
「一様」の「一」は「ひとつ」、「いちど」、「同じ」などの意味があります。
また、「様」は「さま」、「かたち」、「ありさま」などを表しています。
「一概」とは?
「一概(いちがい)」とは、強情で自分の意見を押し通すことを言います。
または、全部をひっくるめるさまを表しています。
「一概」の「一」は、前述のとおりになります。
さらに「概」は、「おおむね」、「あらまし」、「おもむき」などを指しています。
「一様」と「一概」の違い
「一様」と「一概」の違いを、分かりやすく解説します。
「一様」とは、全てが同じように揃っていることや、世間にありふれていて普通であることを意味しています。
一方、「一概」は強情で自分の意見を押し通すことや、全部をひっくるめるさまを言います。
「一様」は全てが同じように揃っていたり、普通にあることを言いますが、「一概」は、強情であったり、全てをひっくるめることを指すので、この点に違いがあります。
「一様」の例文
・『誰もが一様に納得した』
・『考え方は人それぞれで、必ずしも一様とは言い切れません』
・『みなが一様に驚いた』
・『時間が過ぎる感覚は、決して一様ではありません』
「一概」の例文
・『必ずしもそうだとは一概には言えません』
・『彼のような一概な考え方をする人もいるようです』
・『私の一存では、一概には決められません』
・『こうだと一概に思い込んでしまわない方がよい』
まとめ
「一様」は漢字の意味で見てみると、「同じありさま」のような意味合いになります。
また、「一概」は漢字の意味でみると、「一つのあらまし」と言うような意味合いになります。
それぞれの言葉の意味を知り、適切に使っていきたいものです。