この記事では、「首尾」と「成り行き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「首尾(しゅび)」とは?
「首尾」とは「初めと終わり」や「始めから終わりまで」、「物事の成り行きや結果」、「物事が上手くまとまるように処理すること」を意味する言葉です。
「首」には「くび」や「頭」、「おさ」や「かしら」、「上に立つ人」や「中心人物」などの意味の他、「始まり」や「先頭」、「第一」や「一番」などの意味が含まれています。
「尾」には「動物のしっぽ」や「動物のオスとメスが交わること」、「つるむ」という意味の他、「後ろ」や「末」という意味が含まれています。
「首尾」の使い方
「首尾」は名詞としてや動詞として「首尾する」のように使われています。
「成り行き(なりゆき)」とは?
「成り行き」は主に「物事が次第に変化していく様子や過程、その結果」という意味を表す言葉です。
その他、「顧客が銘柄と数量のみを指定して、値段はその時の相場で取引するように出す売買注文」を意味する「成り行き注文」の略語としても使われています。
「成り行き」の使い方
「成り行き」は名詞として使われています。
「首尾」と「成り行き」の違い
まず、「成り行き」は「物事が次第に変化していく様子や過程、その結果」という意味を指し示します。
そして、「首尾」は「初めと終わり」や「始めから終わりまで」、「物事が上手くまとまるように処理すること」という意味の他、「物事の成り行き」という意味も含んでいます。
したがって、「首尾」が含める意味の中に「成り行き」の意味も包括されていると解釈できるでしょう。
したがって、二語は類義語の関係に当たると言えます。
「首尾」の例文
・『作戦の首尾を整える』
「成り行き」の例文
・『まずは今回の事件の成り行きを説明してほしい』
まとめ
「首尾」は複数の意味を持つ言葉ですが、その中に「成り行き」の意味も含まれています。
そのため、二語は類義語の関係に当たるということでした。