この記事では、「類義語」と「同義語」の違いを分かりやすく説明していきます。
「類義語」とは?
「類義語」は「るいぎご」と読み、言い方や形は異なっていても意味合いが似ていることを指す言葉です。
例えば、「歩く」と「歩行」、「食べる」と「食事を取る」などが挙げられます。
「類」の文字は、「犬の顔、人の顔、米」の区別がつきにくいというニュアンスから、「似る」「たぐい」「比較」といった意味合いとなったようです。
「義」という文字は、「羊の首」と「のこぎり」で成り立つことから「いけにえ」を表し、「作法」や「ふるまい」というニュアンスから「規範」「良い」「意味、理由」といった意味合いに繋がったと言われています。
このことから、「類義語」とは、「区別がつかないほど似通う意味を持つ語」といえるわけです。
「同義語」とは?
「同義語」は「どうぎご」と読み、同じ意味を持つ言葉という意味合いがあります。
「同義」という言葉自体で使われることもあり、異なる二つ以上の物事の意味合いが全く同じであることを意味します。
例えば、「あした」と「あす」、「今日」と「本日」などが挙げられ、それ以外の意味は無いともいえます。
なお、「同義語」の“同義語”として、「同意語」があります。
「類義語」と「同義語」の違い
「類義語」と「同義語」は、どちらも異なる表現でありながら意味合いが似通っている言葉を指していますが、ニュアンスに違いがあります。
「類義語」は、言い方が違っていても意味合いがとてもよく似ている言葉を指し、「同義語」は、言い方が違っていても意味合いが全く同じ言葉を指しているといえます。
「類義語」の例えとしては、「玄関」と「入口」、「家」と「住宅」、「楽しい」と「愉快」などが挙げられます。
「同義語」の例えとしては、「お金」と「金銭」、「車」と「自動車」、「パソコン」と「コンピューター」などが挙げられます。
つまり、他に例えようのない同じ意味の言葉を「同義語」といえるわけです。
まとめ
いかがでしたか。
「類義語」と「同義語」は、どちらも違う言い方でも似通った言葉であることを意味しますが、ニュアンスに違いがあります。
「似ている言い方」が「類義語」で、「同じことを言っている」のが「同義語」と捉えることができるでしょう。