この記事では、「万障お繰り合わせの上」と「ご多用とは存じますが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「万障お繰り合わせの上」とは?
「万障お繰り合わせの上」の「万障」には、色々な不都合な事情、種々の故障や差し支えといった意味があります。
また、「繰り合わせ」には、やりくりして都合を付けることといった意味があります。
つまり、「万障お繰り合わせの上」とは、色々な不都合な事情や差し支えなどをやりくりして都合を付けたうえでといった意味になります。
一見、丁寧な表現方法のように思えますが、意味を踏まえると非常に強い言葉だということがわかります。
強制的な参加を要望する意味を相手に与える言葉になるため、目上の人はもちろん、どのような立場の相手に対しても使用する際には注意が必要です。
「ご多用とは存じますが」とは?
「ご多用とは存じますが」の「多用」には、用事が多いこと、忙しいこと、多く使用すること、といった意味があります。
また、「存じます」は「思う」の謙譲語「存ずる」に丁寧語の「ます」を加えた敬語表現です。
つまり、「ご多用とは存じますが」は、お忙しいと思いますがといった意味を持つ敬語表現になります。
「ご多用とは存じますが、ご参加いただければ幸いです」などといった形で使用します。
「万障お繰り合わせの上」と「ご多用とは存じますが」の違い
「万障お繰り合わせの上」と「ご多用とは存じますが」の違いを、分かりやすく解説します。
「万障お繰り合わせの上」と「ご多用とは存じますが」は、出席をお願いする際に用いられる言葉になります。
そのうえで、2つの言葉の強制力を比較した場合、「万障お繰り合わせの上」は非常に強制力の強い言葉になります。
そのため、目上の人に限らず、どのような相手に対しても使用する際には注意が必要です。
一方、「ご多用とは存じますが」の場合は、相手のことを気遣った敬語表現となるため無難に使用することが可能です。
まとめ
「万障お繰り合わせの上」と「ご多用とは存じますが」は相手に対する強制力に違いのある言葉になります。
