物品が損なわれる様子を表す言葉として「欠ける」と「割れる」があります。
2つの言葉には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「欠ける」と「割れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「欠ける」とは?
「欠ける」とは、「物品の一部が小さく損なわれること」を意味する言葉です。
物品の一部が失われて不完全になるさまを表します。
失われるのは全体に対して小さな割合であり、大部分は残っているものの一部が失われたことで完全ではなくなってしまう様子に対して用いる表現です。
一般的には硬いものの一部が衝撃などの理由により失われ不揃いになる様子に対して使います。
「割れる」とは?
「割れる」とは、「1つのものが2つ以上に分かれて元の形が失われること」を意味する言葉です。
本来1つであるべきものが壊れて2つ以上になってしまう好ましくない変化を表します。
一般的には硬いものが衝撃によって2つ以上のバラバラになる様子に対して表現です。
1つであることで価値が認められていたのに2つ以上に分かれてしまったことで価値が大きく減じてしまう好ましくない変化に対して使う言い方で、意図的に2つ以上に分けることを表す「割る」とは違い意図せず壊れてしまった時に使います。
「欠ける」と「割れる」の違い
「欠ける」と「割れる」の違いを、分かりやすく解説します。
「欠ける」と「割れる」の違いは「損なわれ方」です。
どちらも壊れて損なわれる様子を表す言葉ですが「欠ける」は全体の一部分が損なわれ壊れるさまを表すのに対し「割れる」は1つだったものがいくつかに分割されてしまって壊れるさまを表す、という違いで区別されます。
一部が失われているものの全体的な形は残っているのが「欠ける」でいくつかに分かれてしまい元の形を保てないのが「割れる」です。
「欠ける」の例文
・『皿が欠ける』
・『手荒に扱えば縁が欠けるのも当然だ』
「割れる」の例文
・『壺が割れる』
・『割れる可能性があるので緩衝材を詰めておく』
まとめ
「欠ける」と「割れる」は壊れ方の違いで区別されます。
日常的に使う言葉なので正しく理解して使い分けましょう。