この記事では、「寂しさ」と「淋しさ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「寂(さび)しさ」とは?
「寂しさ」は「本来あるはずのものが欠けていて、気持ちが満たされないこと」や「心楽しくないこと」などの意味を含めること言葉です。
「寂」という漢字には「さびしさ」や「さびれる」、「しずか」、「ひっそりしている」、「仏教において人が死ぬこと」、「さび」、「古びて枯れた趣」という意味が含まれています。
「寂しい」の使い方
「寂しい」は形容詞として使われています。
「淋(さび)しい」とは?
「淋しい」は先述した「寂しい」と同じく「本来あるはずのものが欠けていて、気持ちが満たされないこと」や「心楽しくないこと」などの意味を含める言葉です。
「淋」という漢字には「さびしい」や「淋病」、「したたる」、「そそぐ」、「水をそそぐ」という意味が含まれています。
「淋しい」の使い方
「淋しい」は形容詞として使われています。
「寂しい」と「淋しい」の違い
「寂しい」と「淋しい」にはどちらも「本来あるはずのものが欠けていて、気持ちが満たされないこと」や「心楽しくないこと」という意味を表す言葉です。
したがって、二語は漢字の表記が違うだけの類義語の関係に当たると解釈できます。
ただし、一般的には「寂しい」の方の表記が用いられることがほとんどだと言えます。
「寂しい」の例文
・『現在は独り身なので、不意に寂しい感情が湧いてくる』
・『息子が小さい頃は仕事で忙しかったので、寂しい思いをさせたと思っている』
・『このどこかもの寂しい風景が私はとても気に入っている』
「淋しい」の例文
・『淋しい気持ちがこみ上げてきたので誰かに連絡せずにはいられなかった』
・『淋しいという気持ちを言葉で上手く表現することができなかった』
・『祖母を亡くして淋しい時もあるが、幸せな思い出に勇気づけられる』
まとめ
「寂しい」と「淋しい」は漢字の表記が違うだけの類義語です。
一般的には「寂しい」の表記が用いられているということでした。