この記事では、「境遇」と「状況」の違いを分かりやすく説明していきます。
「境遇(きょうぐう)」とは?
「境遇」は「その者が置かれている経済状態や人間関係、家庭環境などの状況」、「身の上」などを意味する言葉です。
「境遇」と同じような意味を含める類義語には「立場」や「身分」、「シチュエーション」、「状況」などがあります。
「境遇」の使い方
「境遇」は名詞として使われています。
「状況(じょうきょう)」とは?
「状況」は「移り変わる物事におけるその時々の有り様」を意味する言葉です。
「状況」と同じような意味を含める類義語には「環境」や「背景」、「事態」、「シチュエーション」、「情況」、「境遇」などがあります。
「状況」の使い方
「状況」は名詞として使われています。
「境遇」と「状況」の違い
「境遇」と「状況」にはどちらも「一般的な状態」というニュアンスが含まれているため、二語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。
「境遇」の例文
・『彼は恵まれた境遇に生まれたようだが、それなりの苦労があったようだ』
・『彼女は不幸な境遇に見舞われたが、決して諦めずに夢を掴んだ』
・『育ってきた境遇が違うので、人の価値観や考え方もそれぞれ異なる』
・『似たような境遇で育ったことから彼と彼女は出会ったときに運命を感じたらしい』
・『同じ境遇に置かれた人が多かったため、彼女の意見は多くの共感を得た』
「状況」の例文
・『周囲の状況を見極めて、これからの行動を判断する必要がある』
・『彼は状況に振り回されることなく信念を貫き通した』
・『自分たちが置かれている状況に鑑みた結果、一旦静観に徹することがベストだという結論が出た』
・『危険な状況にある時こそ、いつも以上に冷静さを保たなくてはならない』
・『ひっぱくした状況を打開するために、改善策を考える必要がある』
まとめ
「境遇」と「状況」はどちらも同じようなニュアンスを含めることから、類義語の関係に当たるということでした。
