この記事では、「したがって」と「つまり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「したがって」とは?
「したがって」とは先に述べた物事や条件を受けて、以下の事柄が起きることを指します。
なにかの理由や原因になるようなことを先述し、それの結果になるようなことを述べる際に、前者と後者を繋げるように使われる言葉です。
そのためしたがってという前に述べたことと後に述べることに関連性はありますが、それらの出来事自体は別の事柄になります。
「つまり」とは?
「つまり」とは先に述べた物事を要約したり、他の言い方をすることを指します。
どういう事態が起きているかを述べてからそれを専門用語に言い換えたり、先述した動きは何を表しているのかを掻い摘んで説明するのに使われる言葉です。
わかりやすいように言い換えるのに使う言葉なのでつまりの前後で述べた内容は、本質的には同じ事柄になります。
「したがって」と「つまり」の違い
「したがって」と「つまり」の違いを、分かりやすく解説します。
先述した事柄を受けて後述する事柄に繋がるというのが「したがって」で、先述した事柄を要約したり言い換えるというのが「つまり」です。
「したがって」の場合先述と後述の事柄の関係は原因と結果でありそれぞれ別の事柄ですが、「つまり」の場合は別の言い方や簡潔にしたものであり表面的には別でも内容の本質は同じ事柄と言えます。
「したがって」の例文
・『上流で大雨が降っている、したがって川が氾濫する可能性が高い』
・『期日まで時間がない、したがって急いで準備を終える必要がある』
「つまり」の例文
・『世界規模の感染拡大、つまりパンデミックだ』
・『現地の人達が精力的に解決に動いている、つまり手を出す必要はない』
まとめ
「したがって」は先述の事柄の結果として後の事柄が起きることで、「つまり」は先述した事柄を要約したり言い換えると後の事柄になることです。
「したがって」は物事を順番に沿って説明するための言葉ですが、「つまり」は物事を別のわかりやすい言い方で説明するための言葉と言えるでしょう。