「元が取れる」と「元を取る」はどのような意味の違いで使い分けるのか正しいのでしょうか。
この記事では、「元が取れる」と「元を取る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「元が取れる」とは?
「元が取れる」とは、「それまでにつぎ込んだ財産以上の価値を得られること」を意味する言葉です。
「元が取れる」の「元」とは元金や元本など利益を得るためにつぎ込んだ財産を指します。
ある物事によって得られた利益が費やした財産を上回ることを「元が取れる」と表現します。
本来は使ったお金以上の金銭を得ることに対して用いる表現ですが、一般的にはお金だけでなく苦労や努力などあらゆる負担に対してそれ以上の見返りがあるさまを表す意味で使われている言葉です。
「元を取る」とは?
「元を取る」とは、「それまでにつぎ込んだ財産以上の価値を得ること」を意味する言葉です。
元になるお金や労働などを利用してそれ以上の価値を得ることを表します。
行動により積極的に価値を獲得した場合に用いる表現です。
「元が取れる」と「元を取る」の違い
「元が取れる」と「元を取る」の違いを、分かりやすく解説します。
「元が取れる」と「元を取る」はどちらもそれまでにつぎ込んだもの以上の価値を得ることを表す言葉です。
2つの言葉が表している意味はほぼ同じですが「元が取れる」はつぎ込んだ財産以上の価値が得られた結果を表しているのに対し「元を取る」はつぎ込んだ財産以上の価値を獲得する行為を表している、という違いで区別されます。
1人1000円の食べ放題で1000円分食べることに成功した場合を例にすると、食べたものが1000円を超え負担分以上の価値を得られた事実を表すのが「元が取れる」で、頑張って食べ1000円以上の価値を獲得する行為を表すのが「元を取る」という違いで区別されます。
まとめ
「元が取れる」と「元を取る」は表している事実は同じでも視点が異なります。
どこを中心に話すのかで使い分けてください。