この記事では、「タヌキ」と「ムジナ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「タヌキ」とは?
タヌキとはイヌ科タヌキ属に属する生き物で、日本や朝鮮半島、中国、ロシアなどに分布しています。
体はずんぐりしていて、目の周りと足から肩までは黒い色をしています。
その部分以外は茶褐色や灰褐色です。
夜行性なので夜に活動します。
雑食で植物や昆虫、魚、甲殻類、鳥の卵など色々食べています。
森林に棲んでいることが多いですが、農地や都市部にも生息しています。
「ムジナ」とは?
ムジナとはアナグマの別名ですが、地域によってはタヌキやハクビシンのことを指す場合もあります。
アナグマはイタチ科アナグマ属に分類される生き物で、ずんぐりとした体型をしています。
雑食性で、ミミズや虫の幼虫などを好んで食べます。
日本には、本州や九州、四国など幅広く分布しています。
「タヌキ」と「ムジナ」の違い
タヌキはイヌ科タヌキ属に属する生き物で、ムジナはイタチ科アナグマ属に属する生き物です。
ムジナはアナグマの別名ですが、地域によってはタヌキやハクビシンなどを指すこともあります。
タヌキとムジナは同じ生き物を指している場合もあるのです。
また、栃木県ではタヌキをムジナと呼び、アナグマをタヌキと呼んでいました。
狩猟法をめぐる事件により、タヌキとムジナの呼び名に対する解釈の違いから裁判にまで発展した例もあります。
それから「同じ穴の狢(ムジナ)という言葉もあり、悪事をもくろむ人を指す言葉として知られています。
タヌキとムジナは見かけが違っても同じ仲間と認識されていることを表しています。
古くから日本ではタヌキやムジナは人を化かすといわれており、「同じ穴の狢(ムジナ)」はネガティブな意味で使われる言葉です。
まとめ
タヌキはイヌ科タヌキ属に属する生き物で、ムジナはイタチ科アナグマ属に属するアナグマの別名です。
ただし、地域によってはタヌキのことをムジナと呼ぶこともあります。