この記事では、「嘱望」と「渇望」の違いを分かりやすく説明していきます。
「嘱望」とは?
「嘱望」とは未来や将来について期待し望みをかけることです。
これから良い成長をして立派になって欲しい、これをきっかけに良い変化を起こして結果を残してほしいというような場合に使われます。
望みの強さを表す言葉ではなく、前途や将来のような未来に対する望みという望みの種類を表す言葉と言えるでしょう。
「渇望」とは?
「渇望」とは心の底から強く望むことです。
渇はかわくという意味の文字ですが、喉が渇いてカラカラの時に水を求めるのと同じように強く望むことという由来で渇望という言葉が生まれました。
そのためこうなって欲しいなというような生半可な望みではなく、そうなってくれないとどうしようもない、どうしてもそれが実現してほしいというような切実で必死なほどに強い望みが渇望です。
「嘱望」と「渇望」の違い
「嘱望」と「渇望」の違いを、分かりやすく解説します。
将来や未来に期待しなにかを望むことが「嘱望」で、なにかについて心の底から強く切実に望むことが「渇望」です。
「嘱望」は何について望みをかけているかという望む対象に関する言葉ですが、「渇望」はそれについてどれだけ強く望んでいるかという望みの強さに関する言葉になります。
「嘱望」の例文
・『エースとして嘱望されている新入生』
・『息子に大成してほしいと嘱望する』
「渇望」の例文
・『住民は観光地としての再建を渇望している』
・『渇望されている人材が見つかった』
まとめ
なにに望みをかけているかという意味を含むのが将来や未来に何かを望む「嘱望」で、どれだけ強く望んでいるかという意味を含むのが心の底から望む「渇望」というのが両者の違いになります。
将来について強く望んでいるならどちらを使っても問題ありませんが、将来にかけていることを強調したいなら嘱望を、強く望んでいることを強調したいなら渇望を使うといいでしょう。