この記事では、「すわ一大事」と「すわ何事か」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「すわ一大事」とは?
今まさに危機が迫っていると相手に対して注意をうながす言葉を「すわ一大事」【すわいちだいじ】といいます。
この感嘆詞である「すわ」は「ほら」という意味として使われている言葉であり、「ほら、毒蛇がいる」と相手に注意するよう促すのです。
他にも水道管が破裂して水が大量に漏れてしまい、使えないときこれは困ったという切羽詰った状態を伝えて、早く問題解決すべき状況を伝える言葉でもあります。
「すわ何事か」とは?
何が起きたのか問題に目を向けて、周囲に状況を聞くとき使われているのが「すわ何事か」【すわなにごとか】です。
感動詞である「すわ」は「鷲破」と漢字で書き、急な出来事に酷く動揺して落ち着かなくなる気持ちを示す言葉になります。
例えば、人と話をしていて急に「ドン」と大きな音がしたとき、「うわ、何が起きたのか」と目を丸くする人の様子を表すのです。
「すわ一大事」と「すわ何事か」の違い
「すわ一大事」と「すわ何事か」の違いを、分かりやすく解説します。
「ほら、大変なことが起きている」という意味がある「すわ一大事」は、相手に問題が起きているのに気づかなければ目を向けるように伝えます。
そこに「大変な問題が起こっている」という意味がある「一大事」を掛け合わせた言葉が「すわ一大事」なのです。
もう一方の「すわ何事か」は大きな音がしたり、地面が激しく揺れる、目の前で車が壁に衝突するといった衝撃的な事柄が起きたとき発する驚きの言葉になります。
「すわ一大事」の例文
・『家の前の道路が陥没して、外に出れないすわ一大事に家族は驚いた』
・『電車が来るというのに、遮断機の中に人がいるとはすわ一大事だ』
「すわ何事か」の例文
・『頭上で激しく光るので、すわ何事かと目を向ければ雷だった』
・『友人が叫び声にすわ何事かと驚けば、鯨が船に体当たりしてきた』
まとめ
同じ「すわ」を使った驚く気持ちを表す言葉を2つご紹介しましたが、使う場面に多少の違いがありますので、どのような状況で使うか学んでみましょう。