病気に関係する言葉として「既往症」と「持病」があります。
この2つはどのような違いで区別すればいいのでしょうか。
この記事では、「既往症」と「持病」の違いを分かりやすく説明していきます。
「既往症」とは?
「既往症」とは、「過去に患ったことがあり現在はすでに感知している病気」を意味する言葉です。
簡単にいうと過去に経験したことがある病気のことです。
今までにかかった病気の履歴に当たる言葉で、人によってかかった病気は異なるため病気がちな人ほど多く健康な人ほど少なくなります。
過去にかかった病気が現在の体調や体質に影響することもあるため治療においては重要な情報です。
「持病」とは?
「持病」とは、「今も完治することなく抱え続けている病気」を指す言葉です。
病気は治療できるものばかりではありません。
中には完全に直す方法がなく症状を抑えたり弱めたりしながら付き合っていかなければならない病気も存在します。
そのようないつまでも治らず抱え続けている病気のことを「持病」といいます。
一般的にはある程度痛みや症状が抑えられていて日常生活を送れる程度の病気に対して用いる言葉で、治療をやめると途端に命の危険にさらされるような現在進行形で治療中の病気は含みません。
慢性的で完治は難しいがそれなりにコントロールできている病気が「持病」に当たります。
「既往症」と「持病」の違い
「既往症」と「持病」の違いを、分かりやすく解説します。
「既往症」と「持病」の違いは「完治したかどうか」です。
かかった病気のうちすでに完治したものが「既往症」で、かかった病気が治らず慢性的に続いているのが「持病」という違いで区別されます。
新しい治療法の開発などにより「持病」が完治するとその病気は過去のものになり「既往症」と呼ばれます。
「既往症」の例文
・『既往症について尋ねる』
・『既往症の有無で治療方法が変わる』
「持病」の例文
・『持病があるのでスポーツはできない』
・『持病の具合が良くない』
まとめ
「既往症」と「持病」は治ったかどうかで区別されます。
健康にかかわる言葉なのねで正しく理解しておきましょう。