この記事では、「一心同体」と「異体同心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一心同体」とは?
「一つの心、同じ体」と書く「一心同体」。
二人または多くの人が心を一つにして、あたかも一人の人のように固く結びつくことを意味します。
同じ目標や目的に向かい心が強く結びつくことで心だけではなく体も一つになるようなことを「一心同体」と言います。
類語には「三位一体」や「不離一体」、「二つで一つ」、「緊密な関係」などがあります。
「異体同心」とは?
「異なる体、同じ心」と書く「異体同心」。
肉体は別々でも心は一つに固く結ばれていることを意味します。
体は違っても心は同じという意味から、関係が極めて深い例えとして用いられ、夫婦関係にもよく用いられる表現方法です。
類語には、「形影一如」や「寸歩不離」などがあります。
「一心同体」と「異体同心」の違い
「一心同体」と「異体同心」の違いを、分かりやすく解説します。
「一心同体」と「異体同心」は似たような意味を持つ言葉です。
どちらも、心が一つになり強く結ばれていることを意味する言葉になります。
ただし、その結びつきに違いがあります。
「一心同体」の場合は、心だけでなく体までもが一つになっているように見えることを意味するのに対し、「異体同心」は、あくまでも一つになるのは心だけです。
体までもが一つになっているように見えるといった意味は「異体同心」にはありません。
この点に2つの言葉の違いがあります。
「一心同体」の例文
・『社員が一心同体となり頑張った結果、業績をアップすることができた』
・『チーム戦では選手全員が一心同体になることが大切です』
「異体同心」の例文
・『夫婦漫才は異体同心だからこその面白さがある』
・『どんなことでも分かり合える私たちは、異体同心の関係だと思う』
まとめ
「一心同体」と「異体同心」の違いは以上です。
結び付くものが、心だけなのか。
それとも、体も結び付いているように見えるのか。
その点に違いがあります。