「ノスタルジック」と「レトロ」はどちらも古いものに対して使う表現ですが、具体的にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。
この記事では、「ノスタルジック」と「レトロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ノスタルジック」とは?
「ノスタルジック」とは、「懐かしさを感じさせるもの」を指す言葉です。
それを見ると昔のことを思い出したり子供の頃の思い出が蘇ったりなど、懐かしい気持ちを去来させるものに対して使います。
過ぎ去った過去の日を思い起こさせるようなものに対して使う表現なので人によって感じ方が異なります。
故郷によく似た風景は懐かしいものですが、全く違う場所で育った人にとっては見覚えがないので懐かしさはなく「ノスタルジック」ではありません。
「レトロ」とは?
「レトロ」とは、「昔風であること」を意味する言葉です。
最新の現代的センスからするとすでに時代遅れて昔風であるさまを指します。
一般的にはある程度時代が離れている数十年程度の古さに対して使うことが多く、価値観が巡って再評価された昔風のものに対する懐古趣味的な意味合いで使われる表現です。
「ノスタルジック」と「レトロ」の違い
「ノスタルジック」と「レトロ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ノスタルジック」と「レトロ」の違いは「懐かしさの想起」です。
どちらも古くて懐かしいものを指しますが見た人に懐かしさを思い起こさせるものを「ノスタルジック」といい、時代的に古いものや古い価値観で作られたもの「レトロ」と呼んで区別します。
「ノスタルジック」は懐かしさを想起させるかどうかで決まる表現です。
夕日に染まる町の風景や子供達が路地裏で遊ぶ様子など直接的な古さがなくても懐かしく感じられれば「ノスタルジック」に当たります。
「レトロ」は何十年も経過した古いものや古いデザインで作られたものなど直接的な古さが感じられるものに対して使う表現で、人によって基準が異なる懐かしさではなく客観的な時代性で決まります。
「ノスタルジック」の例文
・『ノスタルジックな風景』
・『ノスタルジックなおもちゃを見て思い出が蘇った』
「レトロ」の例文
・『レトロなデザインの家具』
・『昭和時代によく見かけたレトロな喫茶店』
まとめ
「ノスタルジック」と「レトロ」はよく似た言葉ですがニュアンスが違います。
それぞれの言葉に含まれる意味合いで使い分けましょう。
