この記事では、「茫然」と「唖然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「茫然」とは?
「茫然」は「ぼうぜん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものの感じや、話の内容が漠然としていて、つかみどころがないこと」という意味です。
2つ目は、「意外なことが起きてあっけにとられている様子」という意味です。
2つ目は、「気が抜けてぼんやりしている様子」という意味です。
「茫然」の言葉の使い方
「茫然」は形容動詞として「茫然とする・した」「茫然自失」など使われます。
「茫」は「遠くはるかに広がる様子」から転じて「ぼんやりしてうつろな様子」という意味、「然」は「そうなっている」「その通り」から転じて「他の語に付けて状態を表す語」という意味、「茫然」で「漠然としてつかみどころがない状態」「ぼんやりしてうつろな状態」になります。
同じ読み方をする言葉に「呆然」がありますが、こちらは「ぼんやりしてうつろな様子」という意味が共通しています。
「唖然」とは?
「唖然」は「あぜん」と読みます。
意味は、「思いがけない出来事に遭遇して、驚きあきれて声も出ない様子」です。
予想外の出来事に、あっけにとられる様子を表し、上で紹介した「茫然」の2つ目の意味と同じです。
「唖然」の言葉の使い方
「唖然」は、形容動詞として「唖然とする・した」「唖然たる表情」などと使われます。
「唖」は「言葉が話せない」という意味、「然」は「他の語に付けて状態を表す語」という意味、「唖然」で、「予想外の出来事に、言葉が出なくなる状態」になります。
「茫然」と「唖然」の違い
「茫然」は「漠然としてつかみどころがない状態」「ぼんやりしてうつろな状態」です。
「唖然」は「予想外の出来事に、言葉が出なくなる状態」です。
まとめ
今回は「茫然」と「唖然」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。
