この記事では、「致します」と「いたします」の違いを分かりやすく説明していきます。
「致します」とは?
何かするときの行動を表す「致します」【いたします】は、丁寧に目上の人に使える敬語です。
「書類作成は私が致します」というように、何をどのようにするか相手に伝えるとき使います。
「朝が早いので、寝ることに致します」と上司や目上の方に対して失礼なく敬語で伝える言葉です。
また、失敗しないよう何度も仕事内容を確かめると伝える場合は「注意致します」と使います。
「いたします」とは?
いたすを謙虚語にした言葉が「いたします」で、敬意を示すとき平仮名で分かりやすく文章に書く際に使われています。
人に言われる前に、自分が何をどのようにすれば相手が助かるか目を向けて伝えるわけです。
職場では取引先の相手に「お引き受けいたします」と仕事の依頼を受け入れる方針を伝えます。
また、「ご連絡いたします」というように、自分側が実行する気持ちを言葉にして伝えるとき使う言葉です。
「致します」と「いたします」の違い
「致します」と「いたします」の違いを、分かりやすく解説します。
自らが率先して行動するとき使うのが「致します」です。
「用紙を提出致します」というように、何をするか具体的に伝えるとき使います。
他には、駅前にある店から「心地良い音が致します」と心に響くものを耳にしたと丁寧に伝えたり、良い香りがすると表せる言葉になるわけです。
もう一方の「いたします」は仕事相手に「心より感謝いたします」とお礼を述べるとき使います。
他には「お願いいたします」と依頼する場面で使う言葉です。
「致します」の例文
・『必要な枚数の収入印紙を封筒に入れて、明日発送致します』
・『修理が終わり次第、腕時計を箱に入れて返送致します』
「いたします」の例文
・『すでに販売終了となった部品がない機種も修理いたします』
・『営業時間が終わった後も1時間ほど店を開けて、対応いたします』
まとめ
同じ読み方の言葉を2つご紹介しましたが、改まった言葉で伝えるときは漢字で書き、気軽に普段使いする場面では平仮名を使うといいでしょう。