「勿論」と「もちろん」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「勿論」と「もちろん」の違いとは?違い

議論の余地がないような状況の時に使われる言葉として「勿論」という言葉があります。

漢字で表現すると独特の印象があります。

それでは、この「勿論」とはどういう意味でしょうか。

また、「もちろん」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「勿論」「もちろん」の違いを分かりやすく説明していきます。

「勿論」とは?

「勿論」とは、「言うまでもなく」「議論の余地がなく」と言う意味を持つ単語で、多くの場合は副詞として使われます。

元々は漢語の表現からきているので、固い印象を持ちます。


「もちろん」とは?

「もちろん」とは、前述の「勿論」をひらがなで表記したものなので、意味は全く同じで、「言うまでもなく」という意味になります。


「勿論」と「もちろん」の違い

「勿論」「もちろん」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、言うまでもなくと言う状況で使われる言葉であることも、意味としてもほぼ同じですが、若干のニュアンスの違いがあります。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「もちろん」に比べて、かなりかたくるしい印象があり、論文のような文章の中でしか使われないのが「勿論」ということになります。

前述のように「勿論」「論じること勿れ」と言う意味なので、漢字表記の場合には一切の議論を否定するような印象が加わり、漢文のような印象も与えます。

したがって、特別な理由がない限りは普通の文章においては「もちろん」を使うのが無難でしょう。

「勿論」の例文

・『勿論、ご希望にはお答えいたします』
・『梅雨明けの沖縄は、気温は勿論のこと、湿度も快適になります』

「もちろん」の例文

・『今日の会議にはもちろん出席します』
・『このレースで一着になれば、もちろんグループ優勝を勝ち取れます』

まとめ

この記事では、「勿論」「もちろん」の違いを、解説してきました。

同じ発音、同じ意味でも漢字で表記する場合とひらがなで表記する場合で印象が違うのは、ここまで説明してきた通りです。

しかし、このような副詞としての用法の場合には、ひらがな表記するのが一般的です。

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