「差し支えがありましたら」と「差し障りがあるようでしたら」はどう違うのでしょうか。
この記事では、「差し支えがありましたら」と「差し障りがあるようでしたら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「差し支えがありましたら」とは?
「差し支えがありましたら」とは、「邪魔になる物事があるのなら」という意味を持つ言葉です。
何を実行するにあたって障害物のように阻害する物事を「差し支え」といいます。
「差し支えがありましたら」は「もし差し支えが存在するのなら」という仮定条件の表現で、あるかないか現時点では分からないが差し支えがあるなら申し出や連絡など所定の対応を取ってほしいことを相手に伝える時などに用いる表現です。
「差し障りがあるようでしたら」とは?
「差し障りがあるようでしたら」とは、「実行することで生じる悪いことがあるのなら」という意味の言葉です。
ある物事によって引き起こされる悪いことを「差し障り」といいます。
「物事に際し不都合な事情があるのなら」という仮定条件で話しかける時に用いる表現です。
「差し支えがありましたら」と「差し障りがあるようでしたら」の違い
「差し支えがありましたら」と「差し障りがあるようでしたら」の違いを、分かりやすく解説します。
「差し支えがありましたら」と「差し障りがあるようでしたら」の違い「行動に対する障害の種類」です。
「差し支えがありましたら」は行動そのものを阻害する自分にとって不都合な障害を表すのに対し「差し障りがあるようでしたら」は障害になりうる行動の結果としての望ましくない事態を表します。
やりにくいのが「差し支えがありましたら」で、やるとまずいのが「差し障りがあるようでしたら」です。
「差し支えがありましたら」の例文
・『差し支えがありましたら記入しなくても構いません』
・『差し支えがありましたら結構です』
「差し障りがあるようでしたら」の例文
・『差し障りがあるようでしたらお申し出ください』
・『差し障りがあるようでしたら別の方法を考えます』
まとめ
「差し支えがありましたら」と「差し障りがあるようでしたら」では仮定している条件が異なります。
言葉が表す意味を正しく理解して使い分けましょう。