この記事では、「ブルゾン」と「MA-1(エムエーワン)」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ブルゾン」とは?
「ブルゾン」は上着の一種で、着丈が短く、裾と袖口をしぼったデザインになったものの総称です。
「ブルゾン(blouson)」の語源はフランス語にあります。
フランスで18世紀ごろに使用されていた、袖をしぼったデザインの作業着が「ブルゾン」と呼ばれていました。
現在普及している「ブルゾン」は、長袖で前開きになっており、着丈はベルトが隠れるくらいのショート丈で、裾と袖口がしぼられているカジュアルな上着を指します。
ナイロン素材の「ブルゾン」は薄手でスポーティな印象があり、レザー素材の「ブルゾン」は重厚感があって大人っぽい雰囲気を演出します。
また、脱ぎ着がしやすく着用時に体の動きを妨げないことから、作業着やイベントのスタッフが着るユニフォームに導入されることも多くなっています。
「MA-1(エムエーワン)」とは?
「MA-1(エムエーワン)」とは、ナイロン素材で作られたミリタリーテイストの「ブルゾン」のことです。
「MA-1」はアメリカの軍用品の規格番号であり、狭義には「MA-1」と呼ばれる「ブルゾン」は、アメリカ軍が開発したナイロン製のフライトジャケット「MA-1型」を指します。
一般には「MA-1型」のジャケットを模したミリタリーテイストの「ブルゾン」がファッションアイテムとして周知されています。
フライトに差し支えないようデザインは基本的にシンプルで、生地の表面はやグレーがかった緑、裏生地は緊急時に発見されやすいオレンジ色、袖はゆったりしているのが特徴です。
ファッションとして普及している「MA-1」はカラーやデザインが多様化しており、カジュアルファッションとしても高い人気があります。
「ブルゾン」と「MA-1(エムエーワン)」の違い
「ブルゾン」と「MA-1(エムエーワン)」の違いを、分かりやすく解説します。
「ブルゾン」は裾と袖口をしぼったデザインの着丈が短い上着、「MA-1」は「ブルゾン」のうち、アメリカ軍が開発したフライトジャケットの「MA-1型」、またはそのようなデザインを模したミリタリーテイストの上着を指します。
つまり「MA-1」は「ブルゾン」と同じものです。
ただし、「MA-1」は特色がはっきりしていること、度々流行を繰り返すなど人気の高いアイテムであることから「ブルゾン」とは差別化して「MA-1」と呼ばれているのです。
まとめ
「MA-1(エムエーワン)」は「ブルゾン」のうち、アメリカ軍が開発したフライトジャケットを指します。
広義には同じものといえますが、「MA-1」はミリタリー色が強いという違いがあります。