奥深く曖昧なサボテンの分類とは?
この記事では、「カニサボテン」と「シャコバサボテン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カニサボテン」とは?
和名で「カニサボテン」「カニバサボテン」と呼ばれますが「カニバサボテン」とは別種であるため、園芸が趣味の方でも時折間違えて呼んでしまう事はあると思われます。
スクルンベルゲラ・トルンカタが原名。
ブラジルの高山地域の樹上着生植物ですから、日本人の思い浮かべるテンプレートの砂漠の荒野に点在する北米やメキシコのサボテンとは全く異なると言っていいでしょう。
しかし日本では戦前から園芸植物として親しまれてきた植物です。
「シャコバサボテン」とは?
本来は「スクルンベルゲラ・トルンカタ」がシャコバサボテンの原種でしたが、現代ではその育成状況から複数の原種、「スクルンベルゲラ・オプンチオイデス」や前述したカニハサボテンのスクルンベルゲラ・ルッセリアナ」との交配から生まれた雑種群を指す事が殆どだと言っていいでしょう。
「カニサボテン」と「シャコバサボテン」の違い
「カニサボテン」と「シャコバサボテン」の違いを、分かりやすく解説します。
「カニサボテン」は狭義的な「シャコバサボテン」にあたります。
しかし現代では同種をはじめとした複数の原種を掛け合わせた雑種群の総称を「シャコバサボテン」が広義的に使われる事が一般的。
現代では「デンマーク・カクタス」と呼ばれる雑種群が「シャコバサボテン」の商品名として有名で、園芸店では主流になっています。
このため同雑種群を「シャコバサボテン」と呼ぶのが一般的だと言っていいでしょう。
まとめ
「カニサボテン」に本来は「シャコバサボテン」の名称が使われていたもの、現代ではその他の原種の掛け合わせたの総称として使われる様になりました。
「シャコバサボテン」は雑種群の総称ですが、冬の時期に販売される遅咲きのものは「デンマーク・カクタス」や「クリスマス・カクタス」など商品名として響きの良いものが使われると言っていいでしょう。