周辺諸国の影響を受けるパキスタン料理と地域風土で嗜好の代わるインド料理の違いとは?
この記事では、「パキスタン料理」と「インド料理」の違いを分かりやすく説明していきます。
「パキスタン料理」とは?
日本における洋食なみに周辺各国の料理文化を取り入れて変化を続けているのが「パキスタン料理」だと言っていいでしょう。
地理的、政治的要素から東の中央アジア、南アジア、西の中東料理のエッセンスが取り込まれています。
様々な香辛料がふんだんに使われ、ブラック&グリーンのカルダモンから日本でも一般的なナツメグやシナモンも多く使われる事や油分が多い事から、香りに反して食べやすい料理だと言っていいはずです。
「インド料理」とは?
日本の9倍近い面積を誇るだけに、その地域により食文化が違うのはもはや常識だと言っていいでしょう。
インド北部は高山エリアであり、稲作には向いていません。
そのために主食が小麦によるものとなり、ナンやチャパティはエスニック料理店を通じて日本でも浸透したと言っていいでしょう。
身体を温める事を主眼に置いた料理も多く存在。
乳製品を使ったものが多いのも特徴的です。
一方の熱帯にかかるインド南部では稲作による米が主食となっています。
また食欲増進のために、濃厚な味付けよりも酸味・辛味があり、食べやすさに主眼が置かれた料理が多いと言えるでしょう。
また北インドでもガンジス川の豊かな水源に恵まれたベンガル地方では水産物を使った料理も多く見られます。
「パキスタン料理」と「インド料理」の違い
「パキスタン料理」と「インド料理」の違いを、分かりやすく解説します。
「パキスタン料理」は政治的、文化的影響からアジア周辺諸国や中東諸国の料理を多く受けていると言っていいでしょう。
主食は小麦ですが米文化も根づいているのは有名な話だと言っていいでしょう。
また「インド料理」と比較した場合、ハラールフードとしての牛、鳥、羊など肉食かつ油分が豊富なため、旨味を感じる要素を多く持つと言っていいでしょう。
またココナッツミルクがほとんど使われないのも特徴。
「インド料理」は日本の9倍、パキスタンの4倍あるインドの国土ゆえにその地域風土により明確に料理の違いが見られます。
北インド料理は小麦文化。
肉類の使用こそ控えめなもの、乳製品を豊富に使い脂肪分を補う料理が多く見られると言っていいでしょう。
南インド料理は米文化で酷暑の風土ゆえに食欲を増進させる工夫がされています。
まとめ
「パキスタン料理」は他国の料理文化の影響を受け、年々変化しつつあるもの基本的には米と小麦の両者を主食として使用。
豚肉こそ食べられませんが、それ以外の肉類の消費は積極的にされているのが特徴です。
「インド料理」は地域によって嗜好が変わり、北部、南部、ベンガル地方で料理の傾向が違うのが特徴だと言っていいでしょう。