この記事では、「麦芽糖」と「ブドウ糖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「麦芽糖」とは?
「麦芽糖(ばくがとう)」は二糖類の一種で、水飴(みずあめ)の主な成分となっています。
「麦芽糖」とはデンプンが消化時に、ジアスターゼで分解した際にできる糖のことを言います。
大麦では、自身が持っているβ-アミラーゼがデンプンを分解することによって、「麦芽糖」が生成されます。
「麦芽糖」はデンプンに麦芽(発芽した大麦)を作用させて得られたことが、名前の由来になっています。
「ブドウ糖」とは?
「ブドウ糖(トウ)」は単糖の一種で、自然界に多く存在し、果実や蜂蜜(ハチミツ)、または体液中に遊離しています。
植物などの葉緑体で、太陽光のエネルギーによって、水と二酸化炭素から光合成を行うことで、糖が作られます。
また、「ブドウ糖」は工業的にデンプンを加水分解することで生成することもできます。
「ブドウ糖」は常温常圧では、白色の粉末状の結晶で、甘みがあります。
「ブドウ糖」の名前の由来は、ブドウに多く含まれていることから名付けられました。
「麦芽糖」と「ブドウ糖」の違い
「麦芽糖」と「ブドウ糖」の違いを、分かりやすく解説します。
「ブドウ糖」は単糖類の一種ですが、「麦芽糖」は二糖類の一種になります。
そして、「ブドウ糖」が2つ結びついてできたものが、「麦芽糖」になります。
「麦芽糖」と「ブドウ糖」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「麦芽糖」の別称には、「マルトース」があります。
また、「麦芽糖」の英語表記は「maltose」になります。
そして、「ブドウ糖」には、「グルコース」の別名があります。
さらに、「ブドウ糖」は英語で「glucose」と表記します。
今回は「麦芽糖」と「ブドウ糖」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「麦芽糖」と「ブドウ糖」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。