この記事では、「鎮火」と「沈下」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鎮火」とは?
「鎮火」は「ちんか」と読みます。
意味は「火事を消すこと、火事が消えて終わること」です。
火災が消火されて、消防による消火活動が必要なくなり、終了した状態を表します。
因みに、「消火(しょうか)」は「火災の燃焼を止めること」という意味で、火を消すための行動を表します。
「鎮火」の言葉の使い方
「鎮火」は名詞として「鎮火する・した」「鎮火させる」「鎮火に至る」などと使われます。
「鎮」は「しず(める)」とも読み「押さえて安定させる」「落ち着ける」「安らかにする」という意味、「火」は「ほのお」「火事」という意味、「鎮火」で「火事を消して安定させた状態」という意味です。
「沈下」とは?
「沈下」は「ちんか」と読みます。
意味は「ものや地面がそれまでの位置より低くなること」です。
ものがその重さや地面の変動などにより中に埋まる様に下がったり、地面自体がへこんでさがることを表します。
地震の影響や下水道工事などにより生じることがあります。
「沈下」の言葉の使い方
「沈下」は名詞として「沈下する・した」「地盤沈下」などと使われます。
「沈」は「しず(む)」とも読み「水や地面などの中に深く入り込む」という意味、「下」は「空間的位置関係の低い方」から転じて「上から下へ、高い方から低い方へ移動する」という意味、「沈下」で「地面が元の位置から低い位置へ深く入り込むこと」になります。
「鎮火」と「沈下」の違い
「鎮火」は「火事を消して安定させた状態」です。
「沈下」は「地面が元の位置から低い位置へ深く入り込むこと」です。
「鎮火」の例文
「鎮火」の例文は以下の通りです。
・『消防が火事を鎮火させる』
・『火事は4時間後に鎮火した』
「沈下」の例文
「沈下」の例文は以下の通りです。
・『埋立地が地盤沈下する』
・『新築の一戸建てが沈下する』
まとめ
今回は「鎮火」と「沈下」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。