この記事では、「博物館」と「資料館」の違いを分かりやすく説明していきます。
「博物館」とは?
「博物館」とは、特定の分野において価値のある資料や美術品等が、購入・寄託・寄贈などによって集められ大切に保存している施設を指します。
また、その分野専属の学芸員が研究を行い、来訪者には展示の形で開示しています。
資料収集や保存、調査研究、展示、そして教育普及など活動が博物館の目的とされ、定義されています。
「資料館」とは?
「資料館」とは、様々な分野の歴史的資料や学術的資料が集められ、大切に保管されている施設を指します。
「博物館」と同様に、専門家が研究を行い、来館者への開示もしています。
展示されている資料の価値は「博物館」に劣るものではなく、法律や行政の管理、また目的によって運用しやすいメリットがあるため、「資料館」としている場合がほとんどです。
「博物館」と「資料館」の違い
日本では、「博物館法」という法律に基づいて都道府県教育委員会が指定した「博物館」を、「登録博物館」といいます。
ただし、「博物館法」が定める基準が限定的であることと、手続きが煩雑であることから、条件を満たしていてもあえて登録を受けない施設も多いようです。
そういった理由から、実際には「登録博物館」、それに準拠する「博物館相当施設」、それ以外の「博物館類似施設」の3つに分かれています。
ですから、「資料館」は「博物館類似施設」であると言えます。
子供たちが楽しめるテーマを盛り込んだ博物館や科学館もあり、自治体と連携して教育や観光事業としての役割をもつ博物館や資料館もあります。
そういった運用には、「博物館類似施設」というカテゴリーが役に立つわけです。
まとめ
いかがでしたか。
「博物館」と「資料館」は、どちらも価値ある品物や資料を研究・展示する施設です。
日本には、「博物館法」という法律があり、厳格に管理されている「博物館」が「登録博物館」で、「資料館」は「博物館類似施設」であることが分かります。