この記事では、プロ野球の「ドラフト」と「育成ドラフト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ドラフト」とは?
 ドラフトとは日本野球機構が主催している新人選手を獲得するために行う会議で、正式には新人選手選択会議といいます。
 毎年、10月に開催されています。
 ドラフトの語源は英語の「draft」で、「選抜する」という意味があります。
 新人選手と交渉する権利をプロ野球の12球団に振り分ける会議になります。
 新人選手は、指名を受けたからといって必ず入団しなければいけないというわけではありません。
「育成ドラフト」とは?
 育成ドラフトとは育成を目的に選手を指名する会議で、正式には育成選手選択会議といいます。
 プロ野球では1つの球団につき70人までしか支配下登録することはできません。
 育成ドラフトは、その70人とは別枠で育成できる選手を指名できる制度として2005年に導入されました。
 育成選手は2軍の試合のみ出場することができます。
 育成選手から昇格することもありますが、3年以内に支配下登録されなければ解雇となります。
「ドラフト」と「育成ドラフト」の違い
 ドラフトで入団が決まった新人選手は支配下登録され、一軍の試合にも出場することができます。
 育成ドラフトで契約した選手は支配下登録はされず、1軍の試合に出場することはできません。
 出場できるのは2軍の試合のみとされており、人数にも制限があります。
 育成選手の出場は1試合につき5人までとされています。
 また、ドラフトは日本国籍を持つ新人選手に限られますが、育成ドラフトが外国籍の選手でも大丈夫です。
 それから育成ドラフトは、ドラフトが終わった後に行われます。
まとめ
 ドラフトと育成ドラフトの違いは、契約した後で支配下登録されるかどうかにあります。
 支配下登録され1軍の試合に出場できるのがドラフトで、支配下登録されず1軍の試合にも出場できないのが育成ドラフトになります。



