この記事では、「サンゴ」と「サンゴ礁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サンゴ」とは?
「サンゴ(珊瑚)」とは、刺胞動物門花虫鋼に分類されている動物のことを指しています。
刺胞動物門に属している動物は毒を持つ触手があり、クラゲ、イソギンチャクなどもこの仲間です。
この触手を含むサンゴの体の構造を「ポリプ」と言います。
「サンゴ」には、「造礁(ゾウショウ)サンゴ(イシサンゴ)」と「宝石サンゴ」があります。
「造礁サンゴ」は浅い海に生息しています。
体内に褐虫藻を共生させて、「サンゴ礁」を作ります。
「造礁サンゴ」は水温や塩分濃度が高く、きれいな浅い海で繁殖します。
一方、「宝石サンゴ」は深海に生息しています。
骨格は石灰質で、宝飾品として利用されています。
「サンゴ礁」とは?
「サンゴ礁(珊瑚礁)」とは、「造礁サンゴ」の群落が、石灰質の骨格を積み重ね、海面辺りまで高くなった地形のことを表しています。
「サンゴ礁」は熱帯の外洋に面した海岸などで見られます。
「サンゴ礁」は海岸部で見られる「裾礁(きょしょう)」、島を取り囲んでいる「堡礁(ほしょう)」、そして環状で中に島がなく、礁湖がある「環礁(かんしょう)」の3つに大別することができます。
「サンゴ」と「サンゴ礁」の違い
「サンゴ」と「サンゴ礁」の違いを、分かりやすく解説します。
「サンゴ」は刺胞動物門花虫鋼に属する動物のことで、そのうちの「造礁サンゴ」が作った石灰質の骨格が積み重なった地形を「サンゴ礁」と言います。
「サンゴ」と「サンゴ礁」にはこのような違いが見られます。
まとめ
「サンゴ」の別称には、「胡渡り(コワタリ)」があります。
また、「サンゴ」の英語表記は「Coral」になります。
そして、「サンゴ礁」は英語で「coral reef」と表記します。
今回は「サンゴ」と「サンゴ礁」の意味や違いなどについて述べてきました。
「サンゴ」と「サンゴ礁」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。