この記事では、「顕微鏡」と「マイクロスコープ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「顕微鏡」とは?
人の肉眼で接眼レンズを覗くようにして、小さなものも大きくして見えるものを「顕微鏡」【けんびきょう】といいます。
様々な種類があり、サンプル解説したり、話し合いしながら観察できるのが光学顕微鏡です。
他にも、立体的に色を付けて物を観察できるのがレーザー顕微鏡といい、前処理などは必要がなく、電子を照射しては物を大きくして見られる分解能力が優れている電子顕微鏡もあります。
他にも、1000倍まで拡大して金属の組織を観察できる金属顕微鏡、細菌や細胞といった人の肉眼では見られないものを生体組織の一部に光を透過して詳細に見られる道具を指すのです。
「マイクロスコープ」とは?
拡大した画像をデジタルカメラで映し出し、モニタで見るものを「マイクロスコープ」といいます。
ピントが合う幅を指す被写界深度を見るのにとても優れているもので、複数人を見やすいモニタで観察できるのも魅力的です。
計測したものを的確に記録できますし、レンズを手で持ち、左右や上下に捉えて情報を共有しながら経過を見たり、高い倍率で厚みがあっても長時間の観察が快適にできます。
この「マイクロスコープ」は外観検査したり、おうとつが無い平らな寸法の測定に最適です。
「顕微鏡」と「マイクロスコープ」の違い
「顕微鏡」と「マイクロスコープ」の違いを、分かりやすく解説します。
2光路設計となっている「実体顕微鏡」は、両方の眼でそれぞれ独立した接眼レンズを覗いては小さな物を拡大して、大きな画像で観察できます。
対物レンズに映した左右が違って見える対象物が見やすい立体にし、遠近感をもって見られるのです。
ぼやけて見えない視度や目幅を調整するのが一般的であり、50倍程度のズームが可能になります。
もう一方の「マイクロスコープ」は単眼レンズとなり、片目で見るようにして物を見るものです。
レンズが高度であるため、2000倍といった高い倍率で小さい物を見られます。
真上から寸法測定できたり、パソコンに映像を送り、画像を処理もできる優れものです。
まとめ
どちらも肉眼では見え難いものを拡大して見るための道具を2つご紹介しました。
メーカーのサイトや画像といったもので異なる点を比較してみるといいでしょう。