最近、様々なところで注目されているクラシカルな家具の多くが、木材に「チーク材」を使用しているのが特徴です。
それでは、この「チーク材」とはどういう意味でしょうか。
また、「オーク材」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「チーク材」と「オーク材」の違いを分かりやすく説明していきます。
「チーク材」とは?
「チーク材」とは、インド、ミャンマーなどの東南アジア原産のシソ科チーク属の高木から作られる高級木材のことです。
家具の材料などを紹介しているサイトなどで、クマツヅラ科の木と説明されていることが多いのですが、これは古い情報です。
チークはクマツヅラ科でしたが、現在のクマツヅラ科は草や低木の植物がほとんどで、チークはシソ科に変更になっていますので、気を付ける必要があります。
「オーク材」とは?
「オーク材」とは、北米、ロシアなどが原産のブナ科コナラ属の木から作られる高級木材のことを呼ぶ名称です。
日本ではナラ、カシなどがこう呼ばれ、北米のホワイトオーク、レッドオークなどが含まれます。
「チーク材」と「オーク材」の違い
「チーク材」と「オーク材」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、木製の高級家具などに使われる材料であることは同じですが、そもそも木の種類が違うため、その性質も違います。
この2つの違いをもっとも簡単に説明するなら、東南アジア原産のシソ科チーク属の木から作られているのが「チーク材」で、北米やロシア、日本産のブナ科コナラ属の木で作られているのが「オーク材」であるということになります。
両者の大きな違いは、「チーク材」が丈夫でオイルを含んでいるので、木製の船舶の外壁や、ダイニングテーブルの天板などの水に触れるところに使われるのに対して、「オーク材」は硬くて丈夫で、耐久性もあり、木目がきれいなので、強度が必要とされる多くの家具の材料として使われます。
まとめ
この記事では、「チーク材」と「オーク材」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、家具の原材料としてポピュラーなものですが、ほかにも「ウォールナット材」「ヒノキ材」などが高級木材として有名です。