プラチナ純度の違いとは?
この記事では、プラチナ「900」と「850」の違いを分かりやすく説明していきます。
プラチナ「900」とは?
プラチナ900は取扱店では「Pt900」と表記されます。
これは1000分率によるものは言うまでもなく、プラチナ純度が90%を示すものです。
素材の硬さの目安となるビッカース硬度で換算すると純度Pt999で平均HV70程度。
「Pt900」つまり約10%割り金、混ぜ物をしても平均HV100程度になります。
柔らかい故にパラジウムを割り金として使用している事がほとんどです。
かつては「Pt850」が日本のプラチナジュエリーのデフォルト。
そのためよりプラチナらしさを前面に打ち出せるのが長所だと言えるでしょう。
プラチナ「850」とは?
プラチナ850は取扱店では「Pt850」と表記。
前述の「Pt900」同様にプラチナの純度を示すものです。
当然ながら混ぜ物、いわゆる割金を使った比率が高い分硬さが上がっているために細かい細工も可能になっています。
Ptと表記しかされていないジュエリーは「Pt850」を示す事がほとんどだと言っていいでしょう。
かつては日本のプラチナジュエリーの標準でしたが、他金属同様技術の発展により純度の高いプラチナがジュエリーに使われる様になったため、ややプラチナジュエリーの選択肢としては弱まった傾向があります。
プラチナ「900」と「850」の違い
プラチナ「900」と「850」の違いを、分かりやすく解説します。
単純にプラチナ純度を1000分率で表記したもので、前者が純度90%、後者が85%になります。
かつてはプラチナジュエリーのデフォルト純度は85%でしたが、技術の進化に伴い85%が最低ライン。
それを越えなければプラチナジュエリーとしては扱われません。
両者ともにパラジウムを割り金として使うのが一般的になります。
まとめ
プラチナ「900」=「Pt900」純度90%。
プラチナ「850」=「Pt850」純度85%。
硬度に関しては近年割り金にパラジウムに加えて、ルテニウムを少量混ぜたハードプラチナタイプも存在するので一概には言えません。
しかし「850」の方が硬いのが一般的だと言えるでしょう。
このため例えばネックレスのチェーンやブレスレットのボディに変形しにくい「850」を使用。
ペンダントトップ等目立つ部分に「900」若しくはより高級感を打ち出せる「950」が使われる傾向にあります。