この記事では、「イラクサ」と「カラムシ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イラクサ」とは?
「イラクサ(刺草)」とは、イラクサ科イラクサ属に分類されている多年草の植物のことを指しています。
「イラクサ」の漢字表記は他にも、「蕁麻」、「荊草」などがあります。
「イラクサ」の開花時期は6月〜10月頃、穂状花序で4弁花の薄緑色の小さな花が多数咲きます。
葉は対生の単葉で、卵形をしていて、先が尖っています。
茎葉には鋭い刺があります。
「イラクサ」の全草が薬用に用いられています。
「カラムシ」とは?
「カラムシ(苧・茎蒸)」とは、イラクサ科カラムシ属(ヤブマオ属)に属している多年草のことを表しています。
「カラムシ」の開花時期は7月〜9月頃で、黄緑色の小さな花が数多く咲きます。
「カラムシ」の葉は卵形で先が尖ります。
茎は繊維に利用されています。
「越後上布」や「薩摩上布」が有名です。
他にも、薬用に用いられています。
「イラクサ」と「カラムシ」の違い
「イラクサ」と「カラムシ」の違いを、分かりやすく解説します。
「イラクサ」の草丈は、30㎝〜80㎝くらいですが、「カラムシ」は1m〜1. 5m程の高さがあります。
また、「イラクサ」は茎葉に触れると、強い痛みを感じますが、「カラムシ」は触れても痛くはありません。
「イラクサ」と「カラムシ」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「イラクサ」の別称には、「イタイタグサ」、「イラグサ」などがあります。
また、「イラクサ」の英語表記は「Nettle」になります。
そして、「カラムシ」には、「クサマオ(草麻苧)」、「チョマ(苧麻)」などの別名があります。
さらに、「カラムシ」は英語で「Ramie」と表記します。
今回は「イラクサ」と「カラムシ」の意味や違いなどについて述べてきました。
「イラクサ」と「カラムシ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。